劇団むさしの座掲示板

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「ブンナよ木からおりてこい」合評会報告
 かずと  - 09/11/21(土) 20:32 -

引用なし
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   11/21(土)合評会報告

森さん(演出)
見てくださった方からの意見では、「音響の出来が少し気になった(お坊さんの声など)」「舞台装置よかった」「練習不足という感じはしなかったが、もっと練習を重ねればよかった」蛇のキャラクターは好評。
作品について:20年前の桐原さん演出以来、この作品に取り組んでいるが、自分で上演するにあたり、大人向けに書き換えた。内容がショッキングでもあるので、大人の芝居として意識していた。時間が1時間15分程度なのが、限られた時間で稽古するうえで助かった。もしもっと長かったら、演出家としてはストレスがたまっていたかもしれない。そういう意味で、演出として心残りはあまりなかった。稽古の回数としては充実してしいたと思う。一部の役者さん達には肉体的にはしんどかったかもしれないね。意外な評判としては、図ったわけではないが、簡略舞台の評判がよかったこと。開木(平台を高くする舞台装置)も意外によかった。衣装もよかった。いろいろな大舞台が世の中にいっぱいある中で、限られた空間でやるには、観客の想像力をかきたてるものが良いと思う。お客さんが、それぞれの動物にいとおしさを感じてくれたら、よかったと思う。稽古の頻度も多くは取れなかったが、たまにやる稽古の良い面と悪い面があると思った。役者のみなさんが芸達者だから、これだけの練習時間でここまでこぎつけたと思う。
演技も流行がある。30年前の芝居といまの芝居は違う。最長でも一時間半が観る側としても適当だ。もし今後自分が演出するなら、これまでに「むさしの座」でやったものをアレンジして上演するスタイルでもよいと思う。
今後、いまのメンバーでなら、「いやいやながら医者にされ」「ジプシー」(※1時間半弱、メルヘン)「シェルター」「銀河鉄道の夜」(※原作:宮沢賢治、脚本:北村壮、集客力あり)などが考えられるのではないだろうか。

康子(制作)
たくさん大事な友だちが来られなかった。ちょうど用事があった。いつもは11月後半の公演が今回は11月の最初だから? インフルエンザの影響? 聞いた意見としては、「総じてよかった」「見延さんはあいかわらずうまい」「宍戸さんがうまい」「(懸念事項が多々あると聞いていたのに)思ったより良かった」「衣装がよかった」「宍戸さん、帽子のおかげで見事におじいさんになれたね」「暗転の間が気になった。(長い、動きが見える)」「簡単な装置と衣装で十分に伝わった。台詞劇、よかった。ひとりひとりの台詞が伝わってきた」「見延さんのファンで見るのが楽しみ」「シリアスなストーリーの中に、フクロウさんが出てきてホッとした。」「観客が想像を巡らせることができた。怖くて楽しかった。」など。
反省点としては、新聞折り込みなど、宣伝努力が足りなかった。他の人気団体(ハワイアン)と日程がかちあったのが残念だった。開演前に、客入れ音楽があったほうが良かったのでは? 森さんの演出(演技訓練)を受けたことによって、俳優のみなさん、それぞれ勉強になったと思う。

麻紀(ブンナ役)
聞いた意見としては、「舞台がシンプルだけど、場面を想像できた。装置が藪に見えて効果的だった」「いままでの「むさしの座公演」にない、生き物の連鎖、輪廻転生を思い起こさせて、面白かった」「上演時間の長さがちょうどよかった」「映像的に奇麗で楽しかった」「雷がもっと激しいほうがよかった」など。

見延(スズメ役)
聞いた意見としては、「簡素な舞台で、開木(平台を高くする装置)の印象が照明によっていろいろ想像できて、すごくよかった。音響と相まってすごくいい舞台だった。」「初めは生き物の種類がわからなかったが、イメージが膨らんだ。深く考えさせられ、想像が膨らんだ。役者も適材適所。来年も期待」「シンプルな舞台が照明で生かされた。狭い台のうえでの演技、大変だったのではないでしょうか? 見ていてハラハラしました」「傷ついた雀がいとおしかったです」など。
作り上げていくこと、一緒にみんなでやることの楽しさ。劇団内で不幸もあったり、嵐の中のような大変な船出だったが、劇団の底力、みんなで分担してやれたことを感じた。自分自身の年齢を感じるが、仲間に入れてもらっていて幸せだと思います。

米野(ヘビ役)
聞いた意見では、おおむね良かったと言っていた。セットがシンプルでよかったという意見と、もっとなんかしてほしかったという意見と分かれた。音響がいまひとつという意見も。上演時間の長さもよかった。内容はシリアスだが、役柄的に遊べたので満足しています。

酒井(ネズミ役)
友だちが、「年々、安心して見られるようになってきた」と言ってくれた。チラシを見ないできた人が、「誰がどの役なのか最初は理解できなかった」とのこと。「もう少し見た目でわかりやすくできたらよかった」という意見も。
今回は、なぜか緊張しなかった。11月の最初なので、気温が温かかったこと、乾燥しなかったおかげで体調もよかったのかも。稽古期間中に、足を怪我してしまい、みんなには迷惑をかけたけど、実際に怪我してみて、ネズミの負う、怪我のつらさを体験できたかもしれない。

澤野(蛙、スズメ役)
聞いた意見では、「年々、うまくなっていますね」「観客のマナー(おしゃべり)が良くなくて、舞台の声が聞こえにくかった。私語について注意したらどうか?」など。舞台のシンプルさには、賛否両論あった。

湯澤(蛙、ミミズク役)
聞いた意見では、「湯澤さんの役は蛙だけの芝居だと思って、ミミズクは違う人だと思った」「蛇が楽しかった」「みんな上手だから感動した」「最後のシーン、台詞が聞き取れなくって残念だった」「舞台がよかった」など。
見延さんはすごい役者だと思う。ミミズク役で、首を回す芝居がしたかったが、出来なかった。普段から肉体を鍛えていないとできないと思った。真剣に体を鍛えなおそうと思った。

丸田(モズ役)
聞いた意見では、「酒井くんがだいぶんうまくなった」「見延さんが貫録があって、体力的にもすごい」「乙幡さんはプロですか?」という意見も。「どのキャラも魅力的」「落ち方、死に方、臨場感あった」
個人的には本番ギリギリまで出来ていなくて、いつもなら本を読むなど情報を“インプット”してから役に臨むのに、今回は“アウトプット”ばかりしていた気がする。これからはもうちょっと、時間をかけて役に取り組みたい。

一人(制作)
森さんの演出によって役者の幅が広がって、演技が深まった。


大橋(ブログより)

***「ブンナよ木からおりてこい」***

11月8日(日)14:00開演
武蔵村山市市民文化祭の演劇を見に行った。
「劇団むさしの座」の公演で、『ブンナよ木からおりてこい』である。
小ホールで入場は無料。会場に行くと出入り口に市民文化祭の華道の作品が素敵に飾られていた。
左手側に小ホールがあり入って行くと、受付のテーブルにノートが数冊置かれてあった。
「次回のご案内を差し上げる為」にと、劇団側のスタッフが記帳への案内をされていた。
一番見やすい席と思われる場所を確保し開演を待つ。
毎年公演を楽しみに見に行っている。と言っても、まだ5年くらいの事。
もう43回も公演してるなんてすごい。
前回の公演作品の「楽屋」は楽しかった。特に化粧し出番待ちする女優役の役者の動きが良かった。
鏡に向かい化粧する・・顔全体をパタパタと・・客席の方を向く形の演出もヨカッタ!
今回の作品は人間を演じるのではなく動物だ。
それも、鳥や両生類とか・・自然の中で生活している生き物だ。
大まかなあらすじは『若いトノサマガエルのブンナがある日、新天地を見つけようと、池の脇の椎の木のてっぺんを目指して登る。ところが・・そこは恐ろしいトビの餌置き場。トビにつかまり傷を負った生き物が次々に運ばれては餌食になる。死に直面した戸惑いや嘆き、恐怖・・・ブンナがその体験を通し得たものとは・・』である。
場面は舞台中央に高さのある平台が数個あるだけ・・
この設定は個人的には気にいった。場面転換で大道具や小道具を動かさずにすむ。
木の上のイメージと思われるが・・どんな組み立てで平台を高くしたのだろう?
そんなところから興味がわいた。
衣装も下手に作成せず、Tシャツやおのおのキャストにあった色を取り入れただけで着飾っていない。
それも納得できた。生き物を演じるので懲りすぎるとかえって学芸会のように見えてしまうから・・
演劇スタイルがあってホッとした。
はじめのブンナのノンビリとした表情は良かったと思う。声もよくとおる。
二匹の仲間のカエルのかわいらしさもでていた。カエルたちの性格の違いがあって良かった。
みみずくのコミカルな演技は恐怖の途中をホッとさせる。
半面、見ようによっては次にある、恐怖が強まる為の演出なのかも??
スズメが二羽、楽しそう・・平和な会話がある。ほんとうにほのぼの思える演技。
その後の恐怖が強まった。
「バッサ!バッサ!」と暗転の中で照明と音響がコラボし、トビが登場する演出。
実際にはトビの役者はいない。音の大きさが闇を通して良く出ていた。
トビにつかまり木の上に投げ出されたスズメ・・左の羽を傷つけ、もう飛べない・・逃げられない・・
そんな恐怖の中にモズがやられ餌場へ・・
長台詞なのにすごいなぁ〜
モズの傷ついた痛みの転がり方が・・本当に痛そう・・
スズメの迫真にせまる演技もすごい!
ネズミの雰囲気も良くでていた。やっぱり、いい人なんだ。
グレーの着飾らない衣装・・そのままコンビニに行けそうな感じが、また良い。
気にいったのが蛇。一緒に行った友も蛇が気にいったようで、帰りの車の中で盛り上がる。
演技ももちろんグッドでしたが声が素敵。
クライマックスでねずみやブンナと格闘するところ・・
高台から落ちやしないかとハラハラもの。動きが大きく出ていて良かったと思う。
もう一人の友は「ブンナが一番!」とずっと言っていた。
前々回、一緒に観に行ってからブンナ役の役者さんのファンだ。
今回もとても楽しかったし、内容も考え深かった。
今後も期待大!!


以上。

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「ブンナよ木からおりてこい」合評会報告 かずと 09/11/21(土) 20:32

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