劇団むさしの座掲示板

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Re:「ハムレット」合評会議事録 vol.2
 演出  - 06/6/3(土) 1:51 -

引用なし
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   ■役者の感想・反省・要望・今後についてなど

丸田君
今回、自分は主に音響と、演出助手として参加した。音響はさびしい作業だったが、勉強になった。自分の役に関しては、稽古以外でも打ち合わせして練習し、積極的にコミュニケーションをとることなど刺激になった。演出助手としては好き勝手言っただけだけど、自分でやってみて、普段いかにかずとくんがていねいに言葉を選んでやっているのか理解できた。言葉っていうのは、重ねて重ねて言わないと伝わらないんだなあと思った。矛盾したり、逃げて行ったりすることもあるけど、かずとくんが丁寧にやってるんだなあと思った。かずとくんの演出ってすばらしいって思った。
個々の役者については、台詞覚えで苦労していた役者もいたけど、本番では想像以上のものを見せてくれたなあと思う。あらためて先輩方の見延さんとか、沢野さんとか、中君、滝沢さんの、芝居に対する関わり方、良い先輩だと思った。今回はかずと君が役者で出るということで、演出できないこともあり、中崎さんは演出家の才能があると思うくらい、的確なアドバイスをくれる。本番直前に意見をくれて、中君の意見に従ったところは非常にうまく行った。例えば、役者で死んで「ギャー」ってやって、逃げるところとか、声は最後の最後で出したほうが良いんじゃないかとか。ちょこっと笑いのシーンをつくれたのはよかった。武藤さんと内野さんと飲んだりすることが多かったけど、内野さんがいるからこの劇団は成り立っているんだなって思った。心の優しい、いい人だなと思った。武藤さんも墓堀でやりたくねえと混乱していたけど、墓堀で良かったかもしれないと言っていた。見延さんも混乱していたと言っていたけど、役っていうのは、混乱していく中でつかんでいくんだなあと思った。ひのっちに関してもそうだった。

乙幡さん
オフィーリアの役をもらったときに、劇団に入ったばっかりだったし、大きい役だったから大変だし、出来ないかなと思ったけど、稽古に入って頑張っていたんだけど、意外に出来ないことが分かって、出来ないのは、何でだろうと考えると、家庭の環境が問題だったのかもしれない。
役割みたいのがあるんだなあと思って、でしゃばりすぎたり、ひきすぎたりするべきではない、というのをつかんだ。中さんとも初めて関わっていろいろ教えてもらったけど、器の大きい人だなあと思った。私は最初から稽古に欠かさず来るタイプだけど、中さんは気持ちをためてためて、気持ちを放出して出来るタイプなのかなあと思いました。アマチュアでも高め合えるのがよかった。

康子さん
亡き座長が、いつも言っていたこと。「アマチュアもプロも同じだ。本気でやれば人の胸を打つことが出来る」。お客様をお呼びするということは大変なことだ。今回どうなるかな、と心配した。時間も分からないし、どんな芝居ができるのかもわからなかった。でもみなさん本番に強く、頑張ってくださってそれなりの評価を得たが、今回ほど心配したことはなかった。健康管理で心配をかけた。結果的にはこれだけの評価をいただいて大成功のほうだと思うが、これから先のことは、劇団員に配ったアンケート、いいアイディアだと思う。無理矢理忙しいのに出てきてくれた人もいるので、洗いなおすのはいいことだ。アンケートによってみんなの立場が良く分かるので、よく話し合いたい。みなさん本番に強いと感心する。みんな力をあわせているというのは、個人的に涙ぐんだ。オフィーリアが壊れていくところから自分と重なって胸が熱くなる。一つのことをやるということはすごいことだと思う。

見延さん
私は芝居が好き。なぜかというと、たったひとつの作品をみんなで協力し合わなければ絶対いいものが出来上がらないからだ。みんなで作り上げていく楽しさ、それが好き。今回もそういう気持ちでこれだけの大勢の役者を引っ張る演出もすごいが、ひとりひとりの熱、力というのは、最終日に結集した。今度の役は、何枚壁があったかなと思うほど壁にぶつかった。でも壁は乗り越えなければ先に進めないんだと思った。今回の役は私の思っている母親像でないところを、なぜこういう母親でなければならないといけないのかずっと考えていくうちに、オフィーリアが狂う遠因になっている母親をつくらなくては、と気がつき、それから練習が苦しみから楽しみに変わった。それはかなり後半だった。台詞はすぐに覚えたが、それがなかなか分からなかった。原作どおり、お父さんなら分かるな、とは思いながら、なんか掴んだような気がした。思いっきりやってみようと思った。伊達もさまもあるかという気持ちになった瞬間があった。表現においては目立たなかったかもしれない。だけど私の心の中ではちょっとはじけた、壁を乗り越えた瞬間があったと思った。役者というのは自分にすぽっとはまる役なんてそうあるもんじゃない。お客さんに見てもらうには自分自身、努力しなくてはいけないと思った。やめようと思ったときもあったけど頑張ろうと思った。逃げてはだめだなと思った。せっかく好きなんだったらやればいいじゃないと思いました。これからもチームワークが大事。それがないと、どんな良いものもいびつになってしまう。みんな団結が大事だなと思いました。

沢野さん
母親と妻という立場で、旦那さんとの場面というのはたくさんあったけど、ハムレットへの気持ちを出さなきゃと思ったけど、かずとくんが母親を思ってる気持ちが伝わってきたので、母親としての表現が出し切れなかったのが反省点。もっと優しい面も出したかった。考えてみたらそういう場面も少なかった。

酒井
今回は稽古に全然出られなくて、チョイ役にしてくれと頼んでいたが、演出より、ホレイショーに近いキャラクターだから良いんじゃないかと言われて、考えているうちに時間が経って、時間が経つうちに本番になった。今回は悩む前に終わってしまった。ベンヴォーリオのときはキャラがぜんぜんつかめなくって、今回はとにかく、まずこなそうというのがあって、出来るだけ変えられるところは変えようというのがあって、終わってみて考えてみると、ホレイショーは、入り込んでたら悩むキャラではあったような気がする。もっと混乱してそれを乗り越えた上で本番を迎えたいと思います、次以降は。稽古に来られない中で自分なりにやったけど、自分なりに気がついたことは、模索しているうちに褒めてくれるとどうしていいかわからなくなる。終わってからもあれで良かったのかなと思うこともある。けなされたら凹むけど、ほめられると機械的にこなしてしまう、面倒な性格だなあと思った。リハーサル室の鏡は、自分の姿勢が見えてよかった。

武藤
とにかく声がめちゃめちゃだった。ちゃんとお客さんに聞こえているかどうか、お客さんには申し訳なかった。ローゼンクランツは、ギルデンスターンと、なかなかいいコンビではなかったのかと。墓堀は好きにやらせてもらった。演技らしい演技はしなかったのでなんとも言えないが。

内野さん
11月の公演は、いきあたりばったりです。反省点は…反省だらけ。どうにかなったからよかった。良かったと思う。

米野
今回は無事に終わったことがまずよかった。二役やったけど、ギルデンスターンは武藤さんとと常に一緒だったので、前のようなヘンな緊張感がなかった。滝沢さんが真剣にやっているのに横でニコニコしてしまった。ギルデンスターンは、芝居というより普通に出来た。むしろオズリックのほうが出待ちのあいだに緊張した。今回良かったと思ったのが、前回の後にDVDをみたら自分の声が聞こえなかった。オズリックのときに意識したら、内野さんによかったよって言ってもらって、自信がついた。基本的な発音だったり発声を身につけて、何でも出来るようになりたいなと思いました。今回も俺らしいと言ったら俺らしい役回りで、太一は家の中の太一だねと姉に言われた。今度やるときは、ちょっと新しい自分を発見できたらなと思ってます。もう少しにストーリーに関われる役につければなと思います。

滝沢さん
反省点はきりがないほどある。一番あきらかなのは練習不足。後半一ヶ月でやったようなもので、一ヶ月じゃ無理かなあと思った。やるたびに違う。全体としてはがんばっていた。オフィーリアもよかった、米野くんも、武藤くんも個性的で良かった。

寛子ちゃん
毎週来てたわけじゃないけど、顔を出したときには、全員が集まることがなかった。みんなで作るお芝居だから、そこのところは大事かなと感じました。今回のハムレットは劇団員のテンションが上がっていない気がする。やったという余韻が残らない。

かずと
今回は、「全員が出演できるように! 前回よりもより良いものを!」という、ここ数年の「むさしの座」の流れの集大成だった気がする。これからはあまり気張らないで、原点に戻って、全体主義ではなく、個人個人がやりたいことを尊重するような芝居の作り方をしていきたい。

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「ハムレット」合評会議事録 vol.1 演出 06/6/3(土) 1:48
Re:「ハムレット」合評会議事録 vol.2 演出 06/6/3(土) 1:51

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